2011/12/08

東京グローブ座 『衣川幻想ー完全版ー』無事に終了しました!

何と楽しい日々だったか。
幼い時からの憧れだった義経として、生きられたなんて。

そして、最高のキャストとスタッフ、演奏家。
こんな楽しい現場はなかったです。

本番2ヶ月前、伊勢三郎役と女子高生役の2人が、
演出家との考えが合わないとのことで、突然辞めることになりました。

震災で延期した公演ですので、既に、
一年以上私たちはこの作品に取り組んで来た私たちはにとって、
一級主要キャストであった2人の降板は、少なからずの衝撃がありました。

そこで急遽、私は、松木史雄と相談し、
翌々日に新キャストを出演者とスタッフ全員に発表しました。

伊勢三郎役に 広瀬斗史輝くん
女子高生役 白戸奏絵役に 胡桃知恵ちゃん

桜月流の剱舞では、全くの新人である 2人の抜擢でありました。

私たちの舞台は、その日から進化しました。
彼らの情熱と才能が、次々と演出家の心を刺激したことは間違いありません。
脚本が、どんどん新しく、どんどん膨らんで…。
広瀬伊勢三郎、胡桃の奏絵は、もう以前のものとは
全く違うものになってゆきました。

そんな三郎が、10月下旬の厳しく寒い赤城合宿から戻って間もなく…
肺炎になりました。私はあの日のことを忘れることができません。
その日は、ナレーション録りで、某スタジオに私たちは集まっていました。

ふと見ると…三郎 広瀬くんが、
ソファに沈むように丸まっていました。

「朝、軽い肺炎だと言われましたが、大丈夫です…」

いつもは、プロゴルファー猿みたいに元気な男の子なのに…
立っているのも苦しそうでした。
でも、彼は、全ての録音をきちんと済ませて帰りました。

その翌日…彼は、肺炎で緊急入院することになりました。
丸々二週間はかかる安静。役をどうするかが問われるほどの日程です。

でも、私たちの頭の中に、広瀬くん以外の伊勢三郎は、
もう存在していませんでした。

私たちは、三郎が戻るまで、三郎以外のポジション全てを
固めておくことにしました。

でも…三郎という役は、全編通じて出演している役なのです。
そこで、三郎役の代役としてずっと立ち続けたのが、胡桃でした。

あの日々の胡桃の働きは、この舞台を支える基礎になったといえます。
本当に、本当にそうでした。
全て手を把握した胡桃が、広瀬をサポート。

まだ咳もとまらぬ広瀬くんが、稽古場に戻って来た時の安堵は、
本当に大きなものでした。

そこからの三郎を中心とした全員の巻き返しは、
ものすごいパワーだったと言えます。

戸田朱美の統率、最年少18歳 龍の情熱…
桜月初出演の祁答院くんは新鮮な風を吹き込んでくれ…
客演の是近くん、高村くん、和太鼓の凛ちゃんのものすごい作品への愛情…

そして、今は名前をあげられない沢山の出演者が、
一流のスタッフ守られながら、
本当に一丸となって、ゴールに向かって駆け抜けました。

その結果が、『衣川幻想ー完全版ー』 2011年グローブ座だったのです。





































これから、きちんと撮影された写真あがってきます。
また、ブログでもご紹介致します。

ご来場皆様、本当に本当にありがとうございました!
心から感謝です!
これから、まだまだ進化し続ける作品。
また、再演の日もきっとあると思います。

それから、今作のパンフレットは、豪華版です。
弁慶の難関突破ストラップと共に、HPでもご購入できますので、
桜月流メールアドレスまで、お問いあわせ下さいませ!

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