2011/04/04

桜月の会議


日本がこの大震災を
経験する前と、後とでは
やはり、私たちは
それぞれの立場で
それぞれが、変わった。

経験しなかった日本には
戻れない。

経験しなかった私たちには
戻れない。

作品も同じ。
何事もなかったように
作品を創ることはできない。


私たちは、今、生き方を問われていると思う。
地震と津波は天災。その天災は、誰のもとに起きてもおかしくなかった。
被災地に、本当の復興の灯りがともるまで、共に、日本中が力をあわせよう。


原発は、人災。
福島他、原発地域の皆さんに
私たち都会に住む者がたくさんの電力を供給して頂いて、
このように便利に過ごさせて頂いてきたんだ。

私は、今回のことが起こるまで、どこに原発があるのかも知らなかった…。
何も知らずに、考えずに、エネルギーを使いたいだけ使って来た。
そんなひとつの原発が津波の被害から事故を起こした。
こんな風に、原発に土地を提供して下さった福島が、今、大変なことになっている。
この福島とも私は一緒に頑張りたい。日本中が力をあわせたい。
この事故を教訓にして、やはり、日本は新しい生き方をはじめなければならない。

俳優を辞めて無農薬のお米を作る道を選んだ知り合いがいる。
福島でお米を作っている。私は、そのお米を食べて来た。
美味しい、愛のある、素晴らしいお米です。
彼の田が、守られるか否か、ギリギリのところまで来ているのです。

毎日、原発の収束を毎日毎日、私も祈っています。
現在の原発作業はプロの仕事だから、素人には本当に祈ることしか出来ない。
風評被害には、落ち着いて、心ある人間的な判断をきちんとしよう!
私は、福島産の野菜や果物を買っています。

でも、もしも、風評被害じゃなくて、本当の危険な放射能被害がでたら…
もう、農作物を作ることも、私たちが応援して買うことも、本当にできなくなってしまう。

日本は、こんな危険をはらむエネルギーに、
頼りすぎない生き方を国民が選ばなければ。
私たちの生き方が、世界をも動かす力になるはず。

こういったことは、
桜月流のパフォーマンスにも影響してくると思います。
震災の前の自分には戻れない。
私たちは、これから、今をどう生きるのか、と地球に問われているのですから。

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