2011/04/26

福島は、吉田理恵の故郷。その福島の滝桜の美しさ。



















衣川幻想で、こぼれヤッパ役をしている
吉田理恵は、福島出身です。

看護婦の免許を持っており、
桜月流が海外ツアーに行くときも
同行してくれる百人力の桜月メンバーです。

この吉田、よっちゃんが、毎年のように
「宗家、一度滝桜を観に来て下さい。
 どこの桜よりも美しい、福島の自慢です!
 絶対、剱舞の奉納しに来て下さい!!」と、
よく私に話してくれていました。


3,11のことがあり…
そして…福島には原発事故が発生しました。
ご存知の通り、想像を絶する人災的被害です。
よっちゃんの実家もまた、計画的避難区域の近くであり、
生活も、仕事も、心配は尽きません。

でも、こんな時だからこそ、
私たちはよっちゃんが話してくれていた滝桜のもとを
訪ねることにしました。


そして、春を告げる「花数え歌」の
撮影収録もしようということになり…
スタッフの皆さんも協力同行して下さることになりました。

福島を応援したい! その思いから、
私たち桜月流の滝桜奉納が実現したのです。

でも、福島を応援したいと思っていた
私は…
完全に滝桜の精霊に
応援されてしまったというか…
ものすごい元気の気を
もらって帰ってきたのでありました。

その生命力が、本当にすごいのです。
その生命の脈動、呼吸。
千年の巨木は、やはり神様なのです。



左から、音響の岩野さん。
となりが松木くん。
そして、私とよっちゃん。
そのとなりはカメラマンの佐藤さん。
そして、総合監督でデザイナーの飯塚さん。

そして、この写真には映っていませんが
浪花の一宮由紀子も同行。
山でつんだお榊と御幣の一式を
美術装置の福島さんが持たせて下さいました。

そして、私たちは
よき歌と映像が残せたと思います!
2011年の滝桜は、福島の春の象徴。
今年の日本の春の象徴とも言える1本桜です。

今年、この滝桜に会えた私たちは
本当に幸せだと思います。

私たちは最初から8分咲きを求めて参ることに致しておりました。
今年は、通常の1割も観光客は来ません。
それでも、満開の日は…避難所の方々のための桜であるべきだと思ったからです。
桜守の佐野藤衛門さんも、そうするようおっしゃっておられたからです。

今年の滝桜は、この8分咲きの22日から
満開を迎える24日過ぎまで、ずっと雨。
しずしずとそぼ降る雨の中の滝桜でありました。

私には、その姿がとても時に叶っているように思いました。

雨に濡れながら、
艶やかに美しく神々しく、枝垂れ咲く滝桜。

被災された全ての人々の哀しみを受けて…
その方々の魂をなぐさめるために。
また、生きている者たち全てに…
その圧倒的な美と生命力を持って真に生きる道を示しているような。

滝桜は、雨の中、生き続けることをしめし、千年見続けたありのままを受入れて、祈るように咲いていました。
そんな目には見えない何かが、私たちの心を清めてくださいました。

よっちゃんの故郷の滝桜。
本当に美しかった…。
よっちゃんが、ずっとずっと私に言っていたことは、真実でした。

どうぞ、来年、皆さんもこの地を訪れて下さい。
三春の滝桜、圧巻です。
原発の事故が一日もはやく終息しますように。

滝桜を観る幸せが、誰のものにもなりますように。
福島県の試練を、日本人全員の力で乗り越えられますように。

人も、花も、鳥も、昆虫も、動物も、田も畑も… 皆が幸せで健康に生きられますように。

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